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日本語での交信提言=羽田空港の管制ミスで事故調

羽田空港で昨年4月、補修工事で閉鎖中だった滑走路に日本航空機を着陸させた管制ミスについて、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は27日、原因を報告書にまとめるとともに、「管制交信での日本語の使用」など6項目の提言をした。
 事故調は、閉鎖滑走路への着陸を指示されたパイロットが、再三確認を求めた経緯に注目。管制官には聞き間違えを防ぐための確認と誤解されており、「英語で簡潔に表現することに苦労を感じた場合は、日本語の使用も可能であることを思い起こすべきだ」とした。
 さらに、管制官同士の会話は電話などを使わない場合は記録されず、管制室内の音声を残す「ボイスレコーダー(音声記録装置)」のような仕組みが必要と提言した。
 
<事故の概要>
株式会社日本航空ジャパン所属エアバス・インダストリー式A300B2K-3C型JA8471は、平成17年4月29日(金)、同社の定期1158便として20時30分に帯広空港を離陸し、目的地である東京国際空港の閉鎖中の滑走路34Lに、21時39分ごろ着陸した。 JA8471には機長ほか乗務員9名及び乗客41名、計51名が搭乗していたが、負傷者及び機体の損傷はなかった。 また、株式会社日本航空ジャパン所属ボーイング式777-200型JA008Dは、同日、同社の定期1036便として20時34分に新千歳空港を離陸し、目的地である東京国際空港の閉鎖中の滑走路34LにJA8471の後続機として着陸のため進入し、21時44分ごろ着陸復行した。 JA008Dには機長ほか乗務員9名及び乗客151名、計161名が搭乗していたが、負傷者及び機体の損傷はなかった。

<事故原因>
本重大インシデントは、東京ターミナル管制機関の管制官がA機及びB機に対して閉鎖中の滑走路への進入許可及び着陸許可を発出したため、A機にあっては閉鎖中の滑走路に着陸し、B機にあっては閉鎖中の滑走路に着陸を試みた(最終進入途中で着陸復行した)ことによるものと認められる。 なお、東京ターミナル管制機関の管制官がA機及びB機に対して閉鎖中の滑走路への進入許可及び着陸許可を発出したことについては、当該管制官のチームが勤務に就く前のブリーフィングにおいて、当該チームのノータム・ブリーフィングを担当した管制官から勤務時間中の滑走路閉鎖はないと報告されたため、当該チームの全員が滑走路閉鎖はないと理解したことによるものと推定される。 当該ノータム・ブリーフィングを担当した管制官が勤務時間中の滑走路閉鎖はないと報告したことについては、勤務体制変更前の滑走路閉鎖時間に係る経験則(滑走路閉鎖は夜間勤務の時間帯に実施されること)が勤務体制変更後においてはもはや誤ったものとなっているにもかかわらず、思い込みにより本重大インシデント発生当日の勤務時間帯には滑走路閉鎖はないと判断して、航空情報入手の段階で滑走路閉鎖に係る情報が載っているAIP補足版を入手対象から外したため、当日の滑走路閉鎖に係る情報を得られなかったことによるものと推定される。
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