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数字が語る「神戸空港の課題」 開港前 強気と懸念

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北東25キロに大阪空港、南24キロに関西空港。関西に「第三の空港」が誕生する=5日午後、神戸空港

神戸空港、愛称「マリンエア」が十六日、開港する。まずは札幌、仙台、東京、新潟、熊本、鹿児島、那覇の七都市への空の道が開かれる。阪神・淡路大震災からの復興の途上、空港建設を疑問視する声があったが、神戸市は「復興にも寄与する」とし、一九九九年に着工。「市税を投入しない空港」との看板を打ち立て、開港五年で神戸周辺に約三万七千人の雇用を生み、三千六百二十一億円の経済波及効果があるとアピールしてきた。しかし、一方で用地売却は進まず、強気の需要予測への懸念も打ち消せないままだ。“離陸”の日を迎える神戸空港の課題を数字から検証した。(宮沢之祐、小山 優、田中陽一)

■需要予測 年間319万人 開港当初 2010年度 403万人

 二〇〇二年の神戸市の需要予測発表以来、年間旅客見込み数は議論の対象になってきた。開港当初は年間三百十九万人。二〇一〇年度には四百三万人。以後も順調な伸びを、神戸市は予測する=グラフ上。関西圏での国内航空需要の右肩上がりの高まりを前提に「最新の社会経済状況を反映して精査した」と説明する。

 実現すれば、自治体が運営する第三種空港では突出した数字になる。〇三年実績で五十五の第三種空港のうち最多は、観光客が集中する石垣空港(沖縄県)。それでも百七十六万人でしかない。

 予測は、達成可能か。

 開港時の便数は、需要予測通り一日二十七往復を確保した。問題は定員だ。予測では一往復を計上したジャンボ機は乗り入れず、定員が約二百人以下の小型機が六割以上を占めた。就航する三社の座席定員は開港時ベースで年間約四百八万人。国内線の平均搭乗率は63・2%(〇四年度)なのに、目標達成には78・2%という超人気路線並みの高率が求められる。

 神戸市は強気を崩さない。「航空三社から『需要はあるが、大型機を用意できなかった』との説明を受けた。過大な予測ではない」と市空港整備室。年数回あるダイヤ変動に合わせて機種の大型化もあるとする。

 予約は好調だ。閑散期なのに全日空の二月の予約率は一日現在、札幌線84・4%、全六路線平均で50・3%。「最終的には平均60%台に」と期待する。ただし、春のダイヤにもジャンボ機乗り入れの予定は、まだない。

■土地売却 99.6%いまだ“売れ残り”

 昨年十月、空港島の業務施設用地が初めて売れた。三割引きされた〇・三ヘクタールをレンタカー会社が購入した。しかし、神戸市が民間企業などに売却を予定した用地は八二・六ヘクタール。まだ99・6%が売れていない。

 神戸空港の総事業費は三千百四十億円に上る。市が一九九八年に組んだ財政計画では、そのうち約三千億円を空港島の土地売却で賄う。空港に反対する市民団体は「財政計画はすでに破たんしている」と批判を強める。

 不振の原因は土地価格にある。財政計画で、民間向け売却価格は一平方メートル当たり二十七万円。ポートアイランドの用地が同約八万四千円で売却されたのに比べて割高で、企業側は「実勢価格とかけ離れ、初期投資がかかり過ぎる」と敬遠する。

 市は値下げや賃貸には消極的だったが、昨年十月、空港建設費で軽減できる約百億円を財源として、用地約一ヘクタールを三割引きにすると発表。初の売買契約にこぎつけた。

 それでも市は「正価で土地売却は可能」とする。「四百社にセールスをかけている。都心に近い空港の利便性の高さなどに関心は高い。開港すれば企業の集積が始まる」

 土地の処分が進まない場合も、市民の税金は使わず、産業団地の造成などに充てる開発事業の資金で立て替える方針だ。

■安全性 過密空域で「1時間7便」

 若干の遅れは生じるものの一時間五機の発着処理は可能であるが、さらに運用方法や空中待機場所の検討が必要―。

 継ぎ足したような文面が、綱渡りの運用をうかがわせた。関西、大阪、神戸、八尾の四空港の航空管制シミュレーションをした国土交通省は二〇〇三年、神戸空港について、そう報告した。過密な空域で、ダイヤの混乱が懸念されていた。

 問題点を洗い直した〇五年の報告では「大幅な遅延を伴うことなく安全に処理可能」としたが、想定の前提は同じく一時間五機の発着だった。

 ところが、実際には一時間七機の状況が生じてしまった。午後三時台は出発三、到着四となる。

 同省は「前後の込み具合に影響され、一時間五機が必ずしも最大限ではない。安全性に問題はない」と強調する。関空への進入経路の須磨垂水沖での高度を約三百メートル上げ、神戸空港への進路と高低差をつけて“住み分け”を図るという。

 それでも心配の声が漏れる。神戸に出入りする航空機は騒音に配慮し、狭い明石海峡上を通る。また、関空の空域が上にあるから、高度も限定される。関空のベテラン管制官は「もともとが渋滞し始めた高速道路のような状況。新たに神戸空港からの車を割り込ませるのは至難の業」と語る。

 都心からの近さをアピールする神戸空港で期待される定時運航。当然、安全がその前提になる。

■水質 東 5.5mg/リットル 酸素量の減少に差 西 6.9mg/リットル

 空港島は、周辺の潮流や水質に、どんな影響を与えたのだろうか。

 島の東部の海底で、海の生物に欠かせない酸素量が減ったとの指摘がある。神戸市の二〇〇四年度の水質調査のうち、空港島西側のポイントでは海水一リットル当たりの酸素量は平均六・九ミリグラム。それに対し、東側では同五・五ミリグラムだった。

 空港島建設が始まった一九九九年以降、東西とも酸素量は減少傾向となり、とくに東側での減少が目立った=グラフ下。

 この傾向が鮮明になるのが、海底の酸素量が全体的に減る夏場。建設前の東西格差は小さかったが、〇〇―〇四年には西側が最低値で三・八ミリグラム以上をほぼ保ったのに、東側は毎年〇・五―一・七ミリグラムに落ち込んだ。

 着工前から空港に反対する神戸水環境研究所の讃岐田訓代表(64)は「明石海峡からの酸素を含んだ潮流を空港島がせき止めた」と批判する。

 これに対し、神戸市は「もともと淀川寄りの海域は比重の軽い淡水が海水を覆うため、酸素が混じりにくく、気象条件に左右される面もある」と説明。「大阪湾全体では潮流や水質の変化は軽微」とし、議論は平行線をたどる。

神戸市のポイ捨て禁止条例 神戸空港を重点区域に指定

 神戸市は6日、市の「ポイ捨て禁止条例」で罰則規定を設けている重点区域に、16日開港の神戸空港を追加すると発表した。同市灘区のJR六甲道駅周辺に続き、19地区目。開港日からの指定となる。

 開港により観光客らが往来する空の玄関口の美化が狙い。空港島のうち駐車場や旅客ターミナルビルなどの空港部分(約153ヘクタール)を指定し、区域内でたばこの吸い殻や空き缶などをポイ捨てした場合、2万円以下の罰金が科される。

 同空港では喫煙場所以外での喫煙も禁止する。市は区域の指定を知らせる看板を掲げるほか、啓発キャンペーンなども実施し、ポイ捨ての禁止を呼びかける。

 市は「ポイ捨てのない美しい神戸空港で市内外からの利用者を迎えたい」としている。(三木良太)

北東25キロに大阪空港、南24キロに関西空港。関西に「第三の空港」が誕生する=5日午後、神戸空港

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